
こどもたちは成長過程の段階にあるため、いろいろな病気にかかりやすいものです。
お子様の健康管理は、普段の生活のなかでしっかりと行ってあげてください
日本の夏は高温多湿で、特に7月から9月にかけて熱中症の心配な時期になります。
熱中症を予防しながら、暑さに負ける事なく元気に過ごす為には、様々な工夫が必要です。
●水分補給をこまめに
夏の暑い時期にはたくさん汗をかく為、より多くの水分が必要となります。大人は体の水分が足りなくなると喉の渇きが現れ、飲み物が欲しくなりますが、子どもは自分で喉の渇きを上手に伝える事が出来ません。近くにいる大人が、こまめに水分補給を促してあげましょう。
●服装を工夫しよう
日差しの強い時には、紫外線対策も必要になります。外に出る時には帽子をかぶりましょう。
また、黒などの濃い色の服は熱を吸収しやすく、熱がこもりやすくなります。白い服または薄い色の服を着て、熱がこもりにくい状態をつくってあげましょう。
●肌を清潔に保とう
汗をたくさんかき、肌が傷みやすい季節です。
汗の成分の99%は水ですが、イオンやナトリウムなどのミネラル分も含まれています。それらが肌に付着したままだと、肌荒れの原因となります。濡れたタオルで優しく拭き、保湿をしてあげると良いでしょう。
また水遊びやシャワーで汗を流してあげるのも、肌を清潔に保つのに適しています。
ぜひ、夏の遊びの中に取り入れてみてください。
●虫刺されに注意
子どもは(特に乳幼児期)、蚊の毒への反応が強くでやすいです。
刺された痕が腫れあがったり、翌日になって水ぶくれになる事があります。できるだけ蚊の多く居るような所で遊ぶ事は避けましょう。必要時、長袖や長ズボンを着用したり、予め虫よけスプレーを使用すると良いでしょう。
また、刺された部位の腫れや酷い痒みで掻いて肌を傷つけてしまうと、とびひ(伝染性膿痂疹)になる事もあるので、注意が必要です。
●自動車やベビーカーでの熱中症に注意しよう
毎年、車内に子どもを残し、親が車を離れている間に熱中症になり死亡するという痛ましい事故が起こっています。車内での熱中症による事故は、夏に一番多いですが、夏に限らず、春や秋などにも起こります。
直射日光の下に置かれた車の中は、数分で高温になります。車の中に子どもを残したまま、車を離れるのは絶対にやめましょう。
また、ベビーカーは地面に近い位置に座面があり、道路からの照り返しの熱を直接受けやすいです。さらにベルトで体を固定している為、熱がこもりやすく、大人よりもさらに厳しい環境下にあります。
なるべく、長時間子どもをベビーカーに乗せて移動する事は避けましょう。止むをえない時には、ベビーカー用の保冷シートなどを活用し、上手に暑さ対策を行いましょう。